Alteryxの良い点について
皆さんこんにちは、アライアンス統括部の清水です。私はAlteryx製品のプリセールスとして、営業担当と一緒に、日々様々なお客様と打ち合わせをさせていただいております。
その中で、Alteryxの良さってどういうところなの?とご質問いただくケースがあり、私が考えるAlteryxの良い点について、記事にまとめました。
Alteryxの良い点
処理フロー図を別で用意しなくていい
ExcelやAccessなどでデータ処理を行うと、Excelは便利な関数が利用できたり、Accessはクエリで処理が行えたり、データの処理自体はそれほど困ることはないかと思います。しかしその反面、データの流れが直感的にわかりにくく、どのように処理しているのか出発点が見えにくい事があげられます。
結果フロー図や手順書といった、別の資料がなければ、作成者以外が迷子になりやすく、属人化になりやすい側面を持っています。
Alteryxの場合、作成したWFがそのまま処理フローを示す図としても利用できます。直接データの処理自体には影響しないツールなのですが、以下のようなツールを駆使することにより、自分が作成した処理フローに説明を入れることができ、別の資料を作らなくてもフロー図が完成します。
ツールコンテナ(ワークフロー内のセクションまたはプロセスを分離できます)
コメント(プロジェクトのワークスペースに注釈を追加できます)
「ツール設定」注釈(プロジェクトにメモを追加することができます)
これらを駆使して、作成したワークフローは以下のようになります。処理フローを作る過程で、コメントを都度追加していけたり、処理ごとにツールコンテナ内にまとめて入れておけるので、作成者は二度手間になりにくく、後から作成者以外が見たときにも、直感的にわかりやすいです。
Alteryxの【ツールコンテナ】ツールが引継ぎ業務に便利だった話
処理速度が圧倒的に速い
行の制限がない
Alteryxは公式のドキュメントにも記載があるように、行の制限がないため、20億を超える行を処理することができます。ビッグデータも処理が可能で、かつ処理速度も早いため、扱うデータの件数についても悩む必要がありません。
パフォーマンスプロファイリングを有効にする
また「パフォーマンスプロファイリングを有効にする」に、チェックを入れると各処理にかかった時間をこのように可視化出来ます。以下の内容は2つのエクセルファイルを結合したWFになりますが、10秒で処理が完了していることが分かります。
ワークフローのキャッシュと実行
さらに処理自体が高速なことに加えて、データキャッシュ機能も備わっています。
WFの作成途中で、実行結果のデータ確認する際に、フローが複雑化すればするほど処理が完了されるまでの待ち時間が長くなってしまいます。その際には「ワークフローのキャッシュと実行」機能使うことにより、選択したツールまではデータがキャッシュされ次回の実行時間が早くなります。
終わりに
その他上記に挙げた以外にも、アイコンをドラッグ&ドロップするだけで直感的に利用でき、非エンジニアにも扱いやすい一方で、「機械学習」や「GIS処理」といったエンジニア向け機能もあるので、様々なユーザー様にご利用いただける製品だと感じます。
どなたかのお役に立てば幸いです。